キミといた。
――――――――…
「夏休みだからってダラダラしてるんじゃないよ!」
母の激が飛ぶ。
それでもあたしが寝転がったまま携帯をいじっていると、さらに母は続ける。
「勉強しなさい勉強!」
「んー…するってば…」
うるさいと思いながら言い返す。
けれど母は止まる気配を見せない。
「高校1年から勉強してないと後で困るんだからね!?」
「あー、もううるさいっ!」
勉強しなさい、この言葉が何よりも嫌いだ。
あたしは怒りのあまり携帯を床に叩き付けると起き上がっては家から飛び出した。