キミといた。



もやもやする。


心の中が気持ち悪い。



これは燃えて骨になったお婆ちゃんの姿に対してなんだろうか。



初めて見た人間の骨。


涙が止まらなかった。



人間の肉はああも簡単に燃えてなくなってしまうものなのか。



(人間って儚いというか…なんと言うか…)



あたしはトボトボと行くあてもないまま歩いていた。


間違えて履いてきてしまった父のサンダルは大きすぎて歩きにくい。



何に対してなのか分からないが、あたしは無性に腹が立っていた。


これは母に勉強しろと言われたからだけのせいじゃないだろう。



(もやもやする…)



< 34 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop