キミといた。
ありったけの勇気をかき集めての発言。
けれど仮に少年が超の付くクールで、無表情のまま立ち去ってしまったらどうしようと考えた。
人見知りなあたし。
声をかけたのはいいが、そこから言葉が続かない。
(迷子とか…言うの恥ずかしいしな…)
そもそも、と考えた。
少年はこの土地の住人だろうか、と。
あたしは少年を見続ける。
あ、っと。
違うことに気付いた。
あたしはきっとこの土地で同年代の人間に会えたことが嬉しいんだ。