キミといた。
見た目からして年齢はあたしにすごく近いだろう。
それはまだ幼い雰囲気漂う少年の表情が示していた。
この土地で同年代に会えるとは思ってもいなかったあたしは感動に浸っていた。
(まさか…いるとはね…)
ドキドキと胸が高鳴るのはなぜだろう。
単純に嬉しいのだ。
この土地にこの年代はあたしだけしかいないと思っていたからこそ感動する。
そんな感動に浸っていて言葉が続かないあたしに、少年は何かを思い出したかのように突然声を発した。
「あっ!」