キミといた。
そして声を発したかと思えば、猛スピードで階段を駆け下りてきた。
そしてあたしへ向かって一直線に駆け寄ってくる。
(え、え、えっ?!)
訳が分からないあたしは立ち尽くすしかない。
そんな間にも少年は息を荒げながらあたしの元にやってきた。
(な…なんだろう…)
あたしは少年に見覚えはない。
けれど少年はあるかのような雰囲気だ。
「あ…あの…」
少年は膝に手をついて息を荒げているのを戻そうと深呼吸をしている。
あたしはどうしたらいいのか分からずに、息の荒い少年を見つめるしかない。