キミといた。



もちろん康介は納得いかないだろう。


ズンズンと寄ってきては眉間にシワを寄せた。



「おい、それはないだろ!」



食って掛かってきた。


そんな康介にあたしは負けじと言い返す。



「だって無理だもーんっ!」



泣きべそ状態に近かった。


大嫌いな虫のことを考えただけで吐き気を催しそうになる。



そんな高校生にしてはみっともない、そしてくだらないやりとりを暫し繰り返した。



息切れのあたしと康介は肩で荒い呼吸を繰り返し睨みあう。


そして溜息。



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