キミといた。
「…とりあえず歩くか?」
「…うん」
康介はどうしても遊んで欲しいらしく、あたしの口から帰宅という言葉を発せないように話題を持ち出した。
しょうがないと帰宅を諦めたあたしは康介に着いて行くことにした。
(まぁ…家にいても暇だしお母さんからは怒られるし、康介といた方がマシかもしれないしな…)
「じゃあ着いて来ーいっ」
康介はそう言って再び歩き出す。
あたしは、あぁなんて勿体無い(普通に使えば胸キュンな)言葉を何度も言うんだろうと残念に思いながらも歩き出した。