ゾウさんになりたかったアリさん
エッキーは後ろに誰かが立ったのに気づき振り返りました
「女王様!」

エッキーはあわてておじぎをすると コッキーのそばから離れました

女王様はコッキーに近づくとひたいに手を当てて熱をみました

「意識はまだもどりませんか?」

女王様の言葉にエッキーは首を横にふりました

ため息をつくと 女王様はエッキーに言いました

「仕方ありませんね食べ物の倉庫に行って 女王候補用の食べ物を少し分けてもらって来なさい」
女王様の言葉にエッキーはふるえる声で反論しました
「前例がありませんはたらきアリに女王候補の食べ物をあたえるなど 女王様の体面にかかわります!
どうかお止め下さい」

エッキーの言葉に
「今一番大切なのはコッキーの命です わたくしにはみなの命を守る責任があります
エッキーはわたくしに責任から逃げろと言いたいのですか?」

「でも…」

「エッキー あなたはコッキーに死んでほしいですか?」
エッキーはその言葉に首を思いっきり横にふりました
「ならば 取る道は一つです
コッキーはよく頑張りました
強い子です
大切なのはそんな強いアリの命を守ることでわたくしの体面ではありません わかりますね?」
エッキーはかすかにうなずいた

女王様は首から女王の証のネックレスをはずすと エッキーに渡しこう言いました

「早くしなさい これを門番示せば言うことは聞いてくれます いいですね?」

女王様からネックレスを渡されたエッキーは急いで倉庫に向かいました

女王様はコッキーに向きなおると言いました

「ガンバリなさい コッキー わたくしが助けます」
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