ゾウさんになりたかったアリさん

次の日の出来事

次の日 コッキーはゾウの花子に近づくと思いっきり声をはりあげて 花子に話しかけた

「花子さ―ん 聞こえますか―? あたしはアリのコッキーといいます とつぜんなんですが質問して良いですか―?
花子さんは―どうしてそんなに人気者なんですか? あたしは花子さんがうらやましいです
あたしたちアリは女王様の命令でただ働いてばかり
つまらない毎日です
いつも花子さんは楽しそうに曲芸やボーリングで たくさんの人間を喜ばせているし 人気者 はっきり 言ってうらやましーです
あたしは花子さんみたいになりたい
どうしたらなれるか教えてください―」
こっきーにしては精いっぱい大きな声を出してさけんだが 花子にはかろうじて聞こえる程度だった
しかし 必死にさけんだ甲斐があったのか 花子はわずかな声のする方に振り向き 要約 小さなコッキーの姿を目にとめた
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