ゾウさんになりたかったアリさん
「ええっ?!」

一番大きな声をあげたのはコッキー本人でした

「あたしですか?
なぜ…?」

コッキーの言葉にエリはコッキーの方に向くと こう言いました

「それは コッキー あなたが努力するアリだからよ」

エリの言葉にコッキーはまた ビックリしました

「努力するアリって…
確かにあたしは努力しましたが 成功していません…」

コッキーの言葉にエリは首を横に振るとこう言いました

「出きる出来ないは関係ありません

努力したかしなかったで判断するべきだと思います

そうですよね?
お母様」

エリの言葉に女王様もうなずいてこう言いました

「その通りです エリ
よく学びましたね?
コッキー エリの願いを聞いてやって貰えますか?

あたしもコッキーの様なアリはエリに必要だと思います

明日 エリと共に新しい巣を探す旅に出て下さい
イヤですか?」

コッキーは首を横に振ると涙で声をつまらせながらこう言いました

「とんでもありません

夢みたいです
あたしにも希望が出来ました
ありがとうございます

エリ様 女王様…」
その時 どこからかパチパチと手をたたく音がしました

みんながいっせいに音のする方を見ると手をたたいていたのは
何と あのミッキーでした
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