真っ白な死神

この時ほど、後悔と言う言葉を感じた時は、なかったと思う。
なぜ、理由を聞かなかったか、それを考えるだけだった。


真冬の葬儀には、たくさん人が、いた。
火葬の煙が、蒼い空にひろがって白く見えた。
冬に雪が、降っているかのように。真っ白に。


最後に真冬の好きだった月光を弾いた。
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