真っ白な死神
そして、ほどなく俺達は、別れた。
三年間という長い時間かけて過ごした。その日々が、俺にとってかけがえのない時間だったのに。

別れるのにかかった時間は、ほんの数分の短い時間だった。






それから、俺は真冬に連絡をとろうとは、思わなかった。
・・・・それは、彼女の真冬の顔が、あまりにも晴れ晴れとした顔をしていたからだ。
今更、引き止められる自信はなかった。

だから、その後の彼女の様子は、知らなかった。
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