彼氏くんと彼女さんの事情


パクリと一口、口へ運ぶ。



凄く、甘い。


こんなに甘いカレーライスは初めてだ。何を入れたんだろう。……砂糖?




「どうかな?」



キラキラした目で訊いてくる優愛。


勿論、俺の答えは。




「旨い」




その瞬間、ぱあっと明るい表情になる優愛を見ていると。


たまには甘いカレーライスも良いかな、なんて思う。




甘いのが苦手なんてことを忘れてしまうぐらい、優愛に作って貰った愛情たっぷりの手料理は美味しかった。

< 43 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop