あの日、守りぬくと誓った
「政宗
好きなだけ食べて
好きなだけ飲むのよー」
そういって母は
兄の前にグラスをおく。
中身は果汁100%のリンゴジュース。
これも兄の大好物だった。
私が箸で食べ物を取ると
兄も真似するように取った。
それから、食べて
ちょっとだけ目を輝かせた。
「おいしい」
兄のその輝いた目は
そういっていた。
兄が早く
元の兄に戻りますように…
私は手を組み、
お願い事をして、眠りについた。