あの日、守りぬくと誓った
それから、兄と何年ぶりかの会話をした。
といっても、
兄が1人で喋り続けただけ。
最近の兄の話、
昔よく2人で遊んだこと、
お前は頭が良くて凄いなだとか
友達がお前見てみたいらしいとか
俺就職できねえなだとか
兄の中の私の事なんて
どうでもよかった。
兄の友達にも会いたくもない。
その日は愛想笑いをして
キリのいいところで帰ることにした。
「理奈!
また来てな!」
兄の言葉に返事もせず。