君がいい
第一章

初めて

静かな教室。

シャーペンを走らせる音だけが響いていた。



今は二時間目。

私達はこの百合ヶ丘学園に入学してきたばかりの高校一年生。

さっそく、テストを受ける事になっていた。

テスト一日目は無事終了し、今日はテスト二日目だった。



私、北條 綾乃は世界的にも有名な化粧品会社の社長の娘。

いわゆるお嬢様ってやつ。

百合ヶ丘学園はお父様の昔からの友人が理事長を務める高校。

理事長は私を幼い頃から知っていて可愛がってくれていた。



本当は違う学校に通う所を「綾乃ちゃんに来てほしい。」そういわれてこの学校に通学している。









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