いつも優しかったのは彼方でした。
何で?


「…ふぇ」


1人図書室に取り残されたわたしからは沢山の涙が出て来ていた。


怖かった、あんな春野くん初めてだった。


体内から流れた血は、春野くんとの初めての証。


でもキスも痛みも嬉しさを感じれなかった。


わたしが覚えたのは…


春野くんへの恐怖だけ。
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