『スケッチブックにサヨナラ』〜短編〜
そこには全て 私が描かれていた。笑った顔、怒った顔、泣いた顔…。その一つ一つに日付けと ちょっとした日記の様なコメントが記されていた。
佐倉:『人間は描きたくないってあれだけ言ってたクセに…なんで今頃…』
「自分だけが淋しいんだ」というのは『誤解』だと今更気が付くなんて…。どうして もっと早く気付けなかったのだろう。悔しさと 申し訳なさが、涙となって 止め処なく溢れたのだった。
最後のページは空白だったので、私もメッセージを残そうとペンを執った。
佐倉(手紙):『大ちゃんへ。今まで、ホントにごめんなさい。大ちゃんと過ごした数ヶ月、凄く楽しかったよ。それなのに、最近は自分だけ辛いなんて 誤解して…ホントに情けないね。悩んだ末に出した答えを許して下さい。…サヨナラ』
私は纏めた荷物と共に 自宅へと戻った。
佐倉:『人間は描きたくないってあれだけ言ってたクセに…なんで今頃…』
「自分だけが淋しいんだ」というのは『誤解』だと今更気が付くなんて…。どうして もっと早く気付けなかったのだろう。悔しさと 申し訳なさが、涙となって 止め処なく溢れたのだった。
最後のページは空白だったので、私もメッセージを残そうとペンを執った。
佐倉(手紙):『大ちゃんへ。今まで、ホントにごめんなさい。大ちゃんと過ごした数ヶ月、凄く楽しかったよ。それなのに、最近は自分だけ辛いなんて 誤解して…ホントに情けないね。悩んだ末に出した答えを許して下さい。…サヨナラ』
私は纏めた荷物と共に 自宅へと戻った。