彼を拾いました。
□第一章
捨てられた君
今、私の目の前で
起きているのは現実なのだろうか。
いや、現実であったら
ダメでしょこれは。
「・・・・。」
大学行った帰りに晩御飯の
買い物をし、雨の中傘をさして帰宅途中の私。
いつもの帰り道。
しかしこれは...
私は目をこすって
もう一度ソレを見た。
...うん、幻覚じゃない。
私は大変
奇妙なものを見つけてしまった。
“拾ってください“と書かれた紙が
貼り付けられたダンボール。
その中に入っていたのは
なんと男の子だった。