彼を拾いました。
あたしは急いで身支度をすませた
。
「麻央ー。俺の朝ご飯はー?」
「そんなの作ってる時間ない!」
あー!最悪。
今日の授業は絶対
受けておきたいのにー!
「あんたも学校いくんなら
鍵だけはちゃんと閉めてってよね!
じゃあ!」
「ちょっと待..」
あたしはそういって駅まで
走り出した。
間に合う?
んー、ギリギリ!
ようやく駅についた私。
「ああ!ま、まってえー!!」
...虚しく目の前で電車が
言ってしまった。
周りの人々からクスクスと
笑い声が聞こえる。
は、恥ずかしい。
あー今日は本当に朝から
ついてない。
「はぁ...」
ペシッ
「いてっ!」
誰かに後ろから頭をしばかれる。
だ、誰?