кiпG彼★PriпsеsS彼女
…
「棗流ー!!!E組の金宮って人が呼んでるよー!!!!」
杏奈が寝ているあたしに向かって言ってくる。
「…あーはいはい。今行くー…」
ギィー…
椅子を引いて、ゆっくりと金宮くんの所へ向かう。
「あたしに何か用でも?」
「ちょっと、着いてきて。」
…?
『アイツには近づくな…』
蒼のあの言葉が引っかかる。
蒼は……今、教室に居ないんだ。
何処行ったんだろ…?
あ、でも金宮くんとお近づきになる為にはチャンスかも。
「あ…うん、分かった。いいよ。」
そう言って、あたしは金宮くんに着いていくことにした。