кiпG彼★PriпsеsS彼女
「いらっしゃいませ」
…定員さんからして、高そうな雰囲気が出てるじゃん。
どうするのよー…
「この店の中で一番安い指輪って、いくらですか?」
…指輪買う気なんだ。
って、結婚でもする気なのかよ!!!!
「一万程度の物でしたらこちらに…」
い、一万ー!?
あたし達高校生にしたら、どれだけ高級なものやら…
一万円にしても、結構種類があるんだなー…
全て高いものばかりかと思ってたし。
「なぁ…」
「何?!」
いきなり呼ばれたら、ビックリするじゃん!!!
「…棗流、どの指輪が良い?」
…どうしてあたしに聞くの!?
「…え、あたしのじゃ無いんだからさ、あたしに聞かないでよ。」
そ、そうだよ。
大体、あたしにはこんな高価な指輪なんて勿体無いだけだし。
「いいから。どれが良いと思う?」
…どうしよう。
あたしのじゃ無いけど、誰の手に渡っても可愛いような指輪にすれば良いんだよね。
「……この薄いピンクのリング。」
「それじゃー…薄いピンクのリングと、この水色のリングも下さい。」
「かしこまりました。」
…え?!二個も買うの!?