タイムストッパー
無意識
戸井田はかばんの中身をさぐっていると、財布はなかったが携帯電話が入っていた。操作すると、マイプロフィールにちゃんと名前が登録してあった。だが、住所が書いてあるわけではなかった。千紗が困ると思ったので携帯電話は盗らなかった。
何もなかった。
ピンクのハンドタオルが戸井田の目に入った。手に取って見た。変わったところはない。
戸井田は何のためにここに来たのかわからなくなった。
無駄だと気がつくと、急いで教室を出て、時間を止めた。
門まで走った。
正直、疲れた。だが、戸井田は門をよじ登り、乗り越えてすぐに時間を動かした。
防犯カメラに映っているとすれば校門をウロウロしている姿だけなはずだ。教室内に設置してあれば、映っているだろうが、それはないだろう。監視しなければならないのは外からくる部外者で、生徒たちを監視するためではないからだ。
「あっ!」
戸井田はミスがないと思ったが、手にはピンクのハンドタオルをにぎりしめていた。
無意識のうちに持ってきたしまったのだ。
戸井田は時間を止めて、ハンドタオルを返しに行く気力はなかった。
この場に捨てるわけにもいかず、持ち帰ることにした。
何もなかった。
ピンクのハンドタオルが戸井田の目に入った。手に取って見た。変わったところはない。
戸井田は何のためにここに来たのかわからなくなった。
無駄だと気がつくと、急いで教室を出て、時間を止めた。
門まで走った。
正直、疲れた。だが、戸井田は門をよじ登り、乗り越えてすぐに時間を動かした。
防犯カメラに映っているとすれば校門をウロウロしている姿だけなはずだ。教室内に設置してあれば、映っているだろうが、それはないだろう。監視しなければならないのは外からくる部外者で、生徒たちを監視するためではないからだ。
「あっ!」
戸井田はミスがないと思ったが、手にはピンクのハンドタオルをにぎりしめていた。
無意識のうちに持ってきたしまったのだ。
戸井田は時間を止めて、ハンドタオルを返しに行く気力はなかった。
この場に捨てるわけにもいかず、持ち帰ることにした。