タイムストッパー
4
告白
今日はあいにく朝から雨だった。
田久万は傘をさして登校したが、昨日のことで今も気分がすぐれなかった。
大口の言っている犯人は外れていたが、千紗の気持ちは当たっているかもしれない。図星だと、認めたくない田久万もいて、慶子のショックが尾を引いて、素直になれないのかもしれなかった。
「や、やっぱり、し、島目さんじゃなくて、は、肺世さんですね……」
その口調で田久万はすぐに茂呂だとわかった。
「うっせーな」
「あっ、は、肺世さんです……」
田久万は千紗が入ってくるのを見てしまった。
すると千紗はかばんを机に置くと、一目散に田久万のところに向かってきた。
「俺は盗ってないぞ」
田久万はケンカごしに言った。
「そんなのわかっているよ」
千紗はあっさりと理解を示したので、田久万は拍子抜けした。
茂呂は真顔で突っ立っていた。この場を移動する気はないようだ。
「大変なことが起こったのよ」
千紗の顔はほころんでいた。
田久万は傘をさして登校したが、昨日のことで今も気分がすぐれなかった。
大口の言っている犯人は外れていたが、千紗の気持ちは当たっているかもしれない。図星だと、認めたくない田久万もいて、慶子のショックが尾を引いて、素直になれないのかもしれなかった。
「や、やっぱり、し、島目さんじゃなくて、は、肺世さんですね……」
その口調で田久万はすぐに茂呂だとわかった。
「うっせーな」
「あっ、は、肺世さんです……」
田久万は千紗が入ってくるのを見てしまった。
すると千紗はかばんを机に置くと、一目散に田久万のところに向かってきた。
「俺は盗ってないぞ」
田久万はケンカごしに言った。
「そんなのわかっているよ」
千紗はあっさりと理解を示したので、田久万は拍子抜けした。
茂呂は真顔で突っ立っていた。この場を移動する気はないようだ。
「大変なことが起こったのよ」
千紗の顔はほころんでいた。