タイムストッパー
「うちの母ちゃんが今日、給料を下ろしたんだけど、五万円ほど足りなかったの」
「間違えたんじゃないのATMが」
「母ちゃんは窓口で下ろしたんだよ」
「それじゃ、銀行員が数え間違いしたんじゃないの?」
「目の前でちゃんと数えてもらったんだよ。ちゃんと確認したんだよ。まあ、一、二枚くらいなら、間違えたかも知れないと思うけど……五枚も間違う?」
「きっと銀行員の間違いさ」
「違うと思う」
「自信ありげだな」
「だって、二ヶ月前にも、同じ銀行で五枚少なかったんだよ」
「その銀行ダメだね」
「時間が止まったときと、母ちゃんが銀行にいる間の時間が同じなのはどう説明する?」
「それは本当か?」
「間違いないよ。母ちゃんに何度も確認したよ」
「わからん」
「だけど、時間を止められるのだから、タックの可能性があるでしょ?」
「時間止められるけど、俺はそんなことしないよ」
「間違えたんじゃないのATMが」
「母ちゃんは窓口で下ろしたんだよ」
「それじゃ、銀行員が数え間違いしたんじゃないの?」
「目の前でちゃんと数えてもらったんだよ。ちゃんと確認したんだよ。まあ、一、二枚くらいなら、間違えたかも知れないと思うけど……五枚も間違う?」
「きっと銀行員の間違いさ」
「違うと思う」
「自信ありげだな」
「だって、二ヶ月前にも、同じ銀行で五枚少なかったんだよ」
「その銀行ダメだね」
「時間が止まったときと、母ちゃんが銀行にいる間の時間が同じなのはどう説明する?」
「それは本当か?」
「間違いないよ。母ちゃんに何度も確認したよ」
「わからん」
「だけど、時間を止められるのだから、タックの可能性があるでしょ?」
「時間止められるけど、俺はそんなことしないよ」