タイムストッパー
五万円
戸井田は銀行を出ると、手に持っていた一万円札五枚をズボンのポケットにねじ込んだ。
交番勤務の警官も銀行からお金を引き出した客にしか見えないので、戸井田が目の前を通り過ぎても止める理由もないし、疑いすらない。
戸井田はコンビニに入って行った。
ここで手袋をはずした。
きれいに陳列してある週刊誌を取るためである。
中をペラペラとめくるが本に目がいっていない。ガラスの外の人が気になるようだ。
電車が停車すれば、駅からは人が大量に出てくる。
コンビニに中年サラリーマンが入ってきた。
戸井田は本を適当に戻し、手袋をはめ直した。
中年サラリーマンはスポーツ新聞を手に取り、レジに向かった。
交番勤務の警官も銀行からお金を引き出した客にしか見えないので、戸井田が目の前を通り過ぎても止める理由もないし、疑いすらない。
戸井田はコンビニに入って行った。
ここで手袋をはずした。
きれいに陳列してある週刊誌を取るためである。
中をペラペラとめくるが本に目がいっていない。ガラスの外の人が気になるようだ。
電車が停車すれば、駅からは人が大量に出てくる。
コンビニに中年サラリーマンが入ってきた。
戸井田は本を適当に戻し、手袋をはめ直した。
中年サラリーマンはスポーツ新聞を手に取り、レジに向かった。