タイムストッパー

騒音

　戸井田は久しぶりに帰宅した。

　父親が心配だからではない。洋服を交換しに戻っただけだ。

　名目上は同居はしているけど、ここ数年会話はない。

　お金が貯まれば、家を出ることも考えている。

　時間を止めて、お金を盗っているが、いつでも能力が使えるわけではない。一週間に一、二度程度だ。
　止められるのもせいぜい三十分くらいだろう。それを超えると、何もできなくなるのだ。

　もっと効率的にお金を盗みたいが、週十万円が限度だが、タイミングが合わなくて収入がないときもある。

　とても不安定であるが、就職するつもりはない。

　自宅でゆっくりと休もうと、思ったが掃除をしていないので、ホコリだらけの部屋で落ち着つけず、掃除機を引っ張り出し、念入りに掃除をした。

　疲れたが、横になって休まずに、自宅を出た。

　戸井田は街をブラブラすることにした。

　公園に行っても子供たちが遊んでいて、邪魔くさいので、駅前に行くことにした。

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