タイムストッパー

公園

 戸井田は暇だった。

 再び、駅前の公園に戻った。

 騒がしい子供たちもいなくなり、静かになっていたので、ベンチに座った。

 しばらくすると、子供たちがはしゃいでいるが、今度は気に留めるのをやめた。

 場所を移動するのが面倒になったからだ。

 戸井田は空を見ていた。

 雲が見える。

 つまらない時間が過ぎていた。

「おーい、早くこいよ!」

 戸井田は声の方向を見た。

 男子高校生が歩いてくる。

 二人いて、一人は背が高く、一方は背が低かった。デコボココンビと名づけたくなるほどだった。

 戸井田は二人の高校生の動向が気になった。柄の長いシャベルを持っているからである。人でも埋めるかのようであった。

 殺人事件を連想した。

 しかし、高校生だ。

 そんなことがあるはずがない。
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