タイムストッパー
「で、早速だけど、今度さ、カメラの前で時間を止めてもらっているところを撮影したいんだけど、いい?」

 大口は強引だ。
「そうだね、撮影して動画サイトに投稿するの?」

「そうだよ。きっと世界の人たちが見て、驚き、有名になるよ」

「有名か……」

 田久万はパソコンを持っていないし、イマイチ大口の言っている有名になることがピンとこなかった。まあ、せいぜいこの学校か付近ぐらいの規模だとしか思わなかったのだった。
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