タイムストッパー

再会

　戸井田は冷暖房完備のネットカフェから一時的に外に出た。ふと、下校中の女子高校生が目に入った。

　この間の女子高校生の制服で、どこの学校かは検討がついていた。

　さがしに行くか？

　まあ、その前に腹ごしらえだ。空腹では時間を止めることも困難だ。

　駅前だったので、コンビニを見つけた。またここでお金でも盗むか。確か財布には一万円札が入っていたはずだった。

　コンビニに入ると、店員のあいさつが聞こえ、戸井田は真っ先におにぎりのコーナーに行った。

　適当に二個、手に取ってレジに向かった。

「いらっしゃいませ」

　店員の声は女性だった。

　戸井田は顔を見られないように下を向いていた。

　店員が品物をスキャンした。

「二百三十五円です」

　と、店員が言ったので、戸井田は財布から一万円札を取り出した。

　店員が戸井田から一万円札を受け取ると、金額の入力をした。

　戸井田は時間を止めるタイミングを計っていた。

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