タイムストッパー
3
実行
時間に不規則な生活をしていると、朝早く起きるのが、面倒になる。戸井田も例外ではなく、午前七時に一度、目を覚ましたが、早いのでまた眠った。
時計は午前九時を過ぎていた。
もう一度眠りたい。
戸井田の脳は眠ることを希望したが、『肺世』と言う名前が浮かび、起き上がることにした。
久しぶりの早起きな気がした。
あの『肺世』の通っている高校はネットカフェから、歩いて十分もない距離にあった。寝過ごすことを予想して、高校の近場をさがしたのだ。
本当は登校時に『肺世』を見つけ、そのまま教室までさぐる予定だった。
戸井田が高校の門の前に着いたときには、授業は始まっている時間だった。
時間を止めて、教室を一つずつ調べればいいが、能力は一週間に三十分程度なので、『肺世』をさがすために使い過ぎると、銀行強盗ができなくなると、今後の生活費に支障をきたすのだ。
戸井田は高校の外周を歩いていた。
半分あきらめていた。
明日こそは早起きを実行することにし、門の前をながめていた。
そこに風がふいた。
戸井田の横を通りぬける人影があった。すぐに誰だかわかった。
走っている『肺世』だ。時間的に考えて、遅刻したのだろう。
時計は午前九時を過ぎていた。
もう一度眠りたい。
戸井田の脳は眠ることを希望したが、『肺世』と言う名前が浮かび、起き上がることにした。
久しぶりの早起きな気がした。
あの『肺世』の通っている高校はネットカフェから、歩いて十分もない距離にあった。寝過ごすことを予想して、高校の近場をさがしたのだ。
本当は登校時に『肺世』を見つけ、そのまま教室までさぐる予定だった。
戸井田が高校の門の前に着いたときには、授業は始まっている時間だった。
時間を止めて、教室を一つずつ調べればいいが、能力は一週間に三十分程度なので、『肺世』をさがすために使い過ぎると、銀行強盗ができなくなると、今後の生活費に支障をきたすのだ。
戸井田は高校の外周を歩いていた。
半分あきらめていた。
明日こそは早起きを実行することにし、門の前をながめていた。
そこに風がふいた。
戸井田の横を通りぬける人影があった。すぐに誰だかわかった。
走っている『肺世』だ。時間的に考えて、遅刻したのだろう。