天使な王子様と、無知な一人の少女がいました。
「助けてくれて、ありがとうございます」
「全然、いいんだよ(ニコフワッ)」

ニコフワッ!?最高の微笑みだよぉ…♥
さすが、王子様。

「あと…」
「?」
「ドアを壊してしまって、すいません」
「あぁ…」

ドアぶっ壊れてるんだっけ…(-_-;)
「オーナーさんとかいますか??」
「あ、はい。狛枝さ~ん。」
「はいょ……!?」
無理もない。修羅場で厨房で秋の新作スイーツを
考えていたのだから。
今までのことを全くしらないのだ。
「こ、れは一体」
「…あの、ドア壊してすみません。損害額は…」
「いや…いいんだけど。」
「そうですか。それならよかった。」
「……」
「では、失礼しました。ではまた。」

…また??引っかかるなぁ。
 
「狛枝さん、実はかくかくしかじか…」
「…そっか」

外からサイレンが聞こえた。様子がおかしいと思ったのかな…
その後。事情聴取とかを受けた。
その日はボロボロになって帰った。
ベッドに体を放り投げて、眠りについた。

一方。
――――――もう少しだよ。君を迎えに行くね。
僕の大切な、恋人。


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