お仕置きゲーム2
「ッ、...。」
「絵里ちゃんを助けたいんだろう。想いを伝えたいんだろう。だったら、僕に協力してくれないかな。大丈夫、僕の言うとおりにすればいいだけさ。疾風君を、完璧なメグミにするためには、君の力が必須なんだ。」
「っ俺に、兄貴をゆがませろって、いうのか。」
「何も殺せと言っているわけじゃないだろう?君が協力しなければ絵里ちゃんは別人格のまま生き続けることになる。それでもいいのかい?よくないだろう?」
否定も肯定もせず、ぺらぺらと喋りつづける宇野に洗脳されていく。空が力なく頷けば、宇野は満足そうに微笑む。
「空君、僕は君に期待しているよ。」
シンとしている病室に、いやに宇野の言葉が響いた。