☆クルってるぜ世界☆
 私はほんの少し先輩と会話を交わし、内心で「先輩と話せてラッキー☆」と らしくないことを思いながら、築20年のやや大きめな和風の一軒家、マイホームへと帰宅した。


 「ただいまー。 もう、涼太ー!靴がグチャグチャじゃない。」


 家に着くと 陽気で姉思いなのだが、ちょっとだらしがない所が玉に瑕な弟、涼太に注意をする。


 「おかえりー 姉ちゃん! 帰ってすぐ、母ちゃんみたいなこと言うなよー。」


  ギロっ。っと私がひと睨みすると あわてて謝る涼太。


 
 「お帰り 涼香。 今日は肉じゃがよ~♪」


 お母さんが ご機嫌良さそうに、夕食のメニューを教えてくれる。


 うちは、3年前に警察官だったお父さんが殉職し、今は母 私 弟の3人家族だ。


  お父さんが残してくれたお金が沢山あるので、元々専業主婦だったお母さんはお昼にパートにでるだけですんでいる。

 
 お父さんが死んじゃったことで、昔は色々大変だった家庭だが、今では皆仲よく 手を取り合って暮らせていると私は思っている。
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