瑠璃の瞳と夕焼けと
二章-幻想と空虚

鼓動

あの後、泣き疲れて眠ってしまったバニラを、リウスはベッドに寝かせた。

自身はベッドの端に腰を下ろし、眠っている少女を見つめる。

異次元からやってきたかの様な、端整な顔立ち。どこか、日本人形を思わせる白い肌。

リウスは、一瞬で心を奪われた。
自分の主人であって、対象とする人では無い筈なのに。
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