愛恋歌-tinkle tone-
そして私もその一人だった。
人一倍目立つ姿に私の目は奪われ惹かれていった。
だけど告白してきたのは琢己のほうで、付き合うことになると私たちは周りの注目を集めていった。
金髪のイケメン、そしてその横を歩くのは綺麗にカールされた長い茶髪をなびかせる女。
白い肌に大きな瞳、長いまつ毛、ピンクの唇…
自分の外見にそれなりの自信はあった。
『美男美女カップル』
そう言われて注目されるのは心地いい。
それは琢己も同じだったと思う。
外見で付き合って飽きたら捨てる。
私と彼は似ていた。
可愛い子がいれば琢己はすぐに手をだした。
甘い言葉で誘って体を重ねて、相手が本気になろうとすると捨てる。
突然のことに泣き出す女の子を横目に「俺にはお前しかいないから」と私の耳元に甘い言葉を囁く…
その繰り返し。