理想恋愛屋
「葵さん、早く出動してくださいよ~」
なぜか呆れられている。
「ちょっと、待て。アナタたちの言っていることが分からないんですけど……」
受話器の向こうで、はぁ~…と、むしろ軽蔑するようなため息が聞こえた。
オレがいけないのか!?
とはあえて言わず、兄の指示を待つ。
「いいですか、目の前にいるのはこの世を脅かしている黒ナンパ族です!そしてヤツらから守るために結成されたのが……」
少し間があった。
かすかに聞こえたのだが、兄のしのび笑い。
「そう!そのためにアナタたち、レンアイヤ戦隊が結成されたんです!」
……オレ、暑さでやられたのかな?
ふと眩暈を起こしそうになり、額に手をやる。
だけど、目の前には兄の言うとおり、黒スーツ姿の男たちと戦う彼女の姿。
これは夢か?むしろ、ドッキリ……?
そんな考えも横切ったが、なぜかオレには使命感が急激に襲う。
「で、オレ、どうすればいいんですか?」
とりあえず、ドッキリにしたって、話を進めなければオチも見えない。
この際話にノることにした。
「変身の仕方は、携帯電話を空にかざして『変身!』と叫んでください!」
「わ、わかった……!」
なぜか呆れられている。
「ちょっと、待て。アナタたちの言っていることが分からないんですけど……」
受話器の向こうで、はぁ~…と、むしろ軽蔑するようなため息が聞こえた。
オレがいけないのか!?
とはあえて言わず、兄の指示を待つ。
「いいですか、目の前にいるのはこの世を脅かしている黒ナンパ族です!そしてヤツらから守るために結成されたのが……」
少し間があった。
かすかに聞こえたのだが、兄のしのび笑い。
「そう!そのためにアナタたち、レンアイヤ戦隊が結成されたんです!」
……オレ、暑さでやられたのかな?
ふと眩暈を起こしそうになり、額に手をやる。
だけど、目の前には兄の言うとおり、黒スーツ姿の男たちと戦う彼女の姿。
これは夢か?むしろ、ドッキリ……?
そんな考えも横切ったが、なぜかオレには使命感が急激に襲う。
「で、オレ、どうすればいいんですか?」
とりあえず、ドッキリにしたって、話を進めなければオチも見えない。
この際話にノることにした。
「変身の仕方は、携帯電話を空にかざして『変身!』と叫んでください!」
「わ、わかった……!」