理想恋愛屋
 いつの間にかオレの体は後ずさりしており、腕を掴んでいた彼女が倒れている人にゆっくり近づく。

「大丈夫ですか?」

 彼女の声にゆっくり体を起こしたのは、萌。

「う、嘘だ…」

 体はその場から逃げるように勝手に走り出していた。

「ちょっと、葵!?」

 彼女の叫び声が聞こえたけど、オレは必死に振り切った。




「…もう、巻き込まれるのはいやだぁぁああ!!」





【番外編 恋愛屋戦隊*fin.】


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