縛られて…
第1章 運命
『運命は変えられる』
と、誰かが言っていた。
TVだっただろうか。
自分でもあまり覚えていない。
運命なんて変えられない。
だから私はこうして今ここにいるのだ。
私は五月 麻琴(さつき まこと)
桜川学園高校の2年生だ。
成績がそこそこよかった私は進学校のこの学校を受けた。
親友の美波(みなみ)と一緒のにいくのが夢でその夢が叶った日はふたりで大喜びしてとても嬉しかった。
しかし2年になりお互い仲良く遊びに出掛けた日
私は些細なことがきっかけで美波と喧嘩をした。
ふたりでこんなに大きな喧嘩をしたのは
私は今イジメられている。
イジメなんて今の世の中よくあることだ。
ニュースなどで『イジメは駄目だ』などと上部だけの感情ない大人やイジメを知らない人間の発言にはヘドがでる。
しかし1年前までは私もこんな風な世間の人間と同じだった。
だから私は誰にも助けは求めない。
それにイジメられて当然のことをした。
これはきっとイジメではなく、罰だ。
でも、もう十分反省した。
それでもおわりの見えない日々
毎日毎日息がつまる。