青空ライン*Fourth story*
優の家のマンションまで来ると、だんだん今度は体がだるくなり始めてきた。
そんなに寒くないはずなのに寒気もしてくるし。
「……でも、絶対風邪なんか引いてない」
だってここ何年間も風邪なんか引かなかったもん。
これは風邪なんかじゃない。
そう言い聞かして、あたしは優の部屋の鍵を
――カチャ
と開けたんだ。
そして電気が点いていることに気付いて一瞬で不安になった。