青空ライン*Fourth story*
Side 優
「珍しい。こんなメールが来るなんて……」
練習後、私服に着替えて落ち着いてから携帯を開けてみた。
すると“会いにいってもいい?”というメールが来ていてそのメールの送信時刻は1時間ほど前のことだった。
「何なに?二ノ宮からメール?」
と意味深な笑みを浮かべながら聞いてくる萩原。
自分だって彼女いるくせに。
「……そうだよ。俺先帰るから」
俺は萩原を置いて帰ると、【今から帰るから家で待ってて】と杏にメールを送信したのだが……
まさか家で大変なことになっているなんて思いもしなかった。