青空ライン*Fourth story*
電車に乗って、無意識に早足で歩いている自分がいて気付いたら家の前まで来ていた。
1度家のドアノブに手を掛けると、もう杏が来ているらしくドアが開いていた。
危ないからいつもドアをロックしとけって言ってるのに、本当に杏は。
と思いながら靴を脱いでいると、杏の靴と見覚えのない靴が一足あった。
は?どうして他の奴もいるんだよ。
「意味分からねぇ……」
リビングに続く廊下を歩いて、リビングのドアを開けると
練習の疲れを気にしているよりも、もっと信じられないものを見て
一気にイライラが最高値に達した。
なぜならソファーの上でぎゅっと抱き着きながら眠っている杏と
彼女を抱き締めている……
「兄貴……何してんだよ」
がいたからだ。