青空ライン*Fourth story*
* * *
「完璧怒らせちゃったよ……どうしよう」
今日の優……いつもより冷たかった。
それにため息まで吐かれちゃった。
目が覚めるまで気が付かなかったけど、目が覚めてからはちゃんと分かった。
あたしが抱き着いていた人は優じゃない。
あたしを引き離した人が優だった。
きっと間違えて抱き着いちゃった人は優のお兄さんの圭斗さんだ。
いつもは間違えたりしないのに……
今日はこんなに頭がぼーっとするからかな。
「本当は……優にチョコレートを渡したかっただけなのに……」