青空ライン*Fourth story*
布団から出て、持たされた体温計を枕の上に置くと
あたしはゆっくり立ち上がって優がいる所に向かおうとした。
だけどドアを開けようとした時、まるで自動ドアのようにドアがいきなり開いた。
「わっ!……びっくりした」
心臓止まるかと思った。
まさかドアが開くなんて思いもしなかったし。
「どこ行くつもり?」
優はトレーを片手で持っていて、トレーの上には皮を剥いたりんごとお水と薬があった。
そしてさっきよりも……余計に怒っている……気がする。
どこ行くつもり?って言われても、こんな目の前にいるのに
優のところに行くつもりだったなんて言えないよ。