青空ライン*Fourth story*
「……俺こそごめん。杏が泣くまで全然冷静になれなかった。
事情は兄貴から聞いたけど、あの残像がどうしても消えなくて胸の中のモヤモヤが収まらなかった。
本当にごめんな。
今回は完全に俺の嫉妬だった……」
「良かった……ぐすっ……ふぇ、優と仲直りできて本当に良かった」
ポタポタと流れる涙を流しながらあたしは笑顔を浮かべた。
そして……
「お願いだから泣き止んで?」
そうあたしの耳元で呟くと
前髪に一瞬触れるくらいのキスをした。
そのキスはあたしの全身を一気に10℃あげてしまうくらい熱くさせた。