青空ライン*Fourth story*
最初は試合前の練習風景やプロサッカー選手のコメンテーター紹介が流れていて
数分前、ようやく試合がキックオフされた。
「優、頑張って!」
試合早々、優たちのチームは自分のペースを掴めずに
ディフェンスで守るばかりで全然攻める方向に向かうことができずにいた。
そんな彼らを見て、あたしはいきなり黙り込んでしまった。
向こうのチームは周りにいる味方と敵をよく見てボールを確実にゴールに向かって回している。
そしてそれからすぐに先制点を決められてしまった。
「そんな…今日は負けちゃうの?」
もう応援どころか、試合の心配の方をし始めてきてしまった。