青空ライン*Fourth story*
「優、頑張って!いつも通りにプレーすれば絶対勝てるよ!」
とテレビの中で必死に戦っている彼に向かって叫んだ。
それからお互い競りながら、ゴールに向かってボール回しをしていたが
両方とも得点が決まることはなかった。
しかし、前半戦が少し終わる前チャンスが訪れた。
萩原先輩が相手からのボールを交わして奪い、仲間にどんどん繋がって
自分達のゴールの方へ攻めて行った。
そしてついにディフェンスの選手でいっぱいの中、優がシュートを決めた。
そのボールはゴールネットに向かって吸い込まれていくように入って行った!
「キャー!やったー!優すごーい!!!」
テレビの中の観客席の人達もわー!と声を上げていて喜んでいて、優は近くにいた選手たちとハイタッチしていた。
「本当にかっこいい……」
と優が決めたゴールに余韻に浸っていると…
「誰がそんなにかっこいいの?」
と誰かの声が後ろから返ってきた。