青空ライン*Fourth story*
「杏……?」
と目をゆっくり開けて、舌足らずな声で呟く優はどうやら夢から抜け出せたようだった。
「どうしたの?優がうなされてたから心配になって起こしちゃったよ」
……良かった。
もう苦しそうな顔はしてない。
でも何か不安そうな顔をしているように見える。
「……なんでもない」
口を開こうとしない優。
だけど、あたしを掴む手はいつもより強くて……。
「お水飲んで落ち着こうよ。ちょっと待ってて」
あたしが優に掴まれた手を離そうとすると……。