青空ライン*Fourth story*
「え…なんで…?」
後ろを振り向くといるはずのない人が立っていた。
だって今テレビでプレーしているのに……なんで?
「なんで?ってそれこっちのセリフなんだけど……
杏はどうして今日ここにいるの?
もしかして俺に連絡した?」
と冷静にポケットから携帯電話を取り出してチェックし始める彼。
「……」
え?優って2人いるの?
もしかしてこの人、優じゃなくて優のお兄さんの圭斗さん?
あたしはもうぽかーんと優に見える人を見つめるしかなかった。