無口な上司の甘い誘惑②~究極の愛~
翌朝。

出かける準備をしていた俺の元に、

愛奈が来た。



「どうした?」

「ネクタイ、曲がってますよ?」

愛奈が微笑んで、ネクタイを直してくれた。


「ありがとう。

…何か、言いたいことがあるんじゃないか?」


「昨日、言いそびれてたんですけど、

同じ部署の浅木 まゆみ知ってます?」


「あぁ。その子がどうした?」


「まゆみとは、親友で、

俊との結婚の事を話してしまいました。

…ダメでしたか?」


申し訳なさそうな顔をした愛奈。

「いや、愛奈が親友だと言うんだから、

話してくれて構わないよ。

誰も知らないのは、息苦しいしな?」

オレの言葉に、

愛奈の顔が緩んだ。
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